AGA治療で後悔するケースや治療薬のデメリット・副作用について解説

AGA治療を受けたいけど 「副作用などのデメリットが気になる」「治療に失敗して後悔したくない」という理由で、治療を始められない人もいるでしょう。

AGA治療には副作用や初期脱毛、費用がかかる等のデメリットもありますが、薄毛の悩みが改善されるという大きなメリットがあります。

当記事では、AGA治療のデメリットの対処法や、後悔しないためのコツについて詳しく解説します。AGA治療に迷いのある人は、ぜひ参考にしてください。

AGA治療のデメリットとは？後悔しないために知っておきたい知識

AGA治療を始めると全員ではありませんが、副作用が起こるリスクがあります。また、治療開始から10日ほどで抜け毛が増える初期脱毛の症状が出ることも。

また、薄毛は放っておけば進行するため、治療を継続しなければいけません。

ここからはAGA治療のデメリットについて詳しくみていきましょう。

・男性機能低下などの副作用がある

AGA治療には、男性機能の低下や頭皮トラブルなどの副作用が起こる可能性があります。

具体的には以下のような副作用があります。

• 頭皮のかゆみ・かぶれ・赤み
• 肝機能障害
• 吐き気
• めまい
• 動悸
• 食欲不振
• 頭痛
• ホルモンバランスの乱れ
• 性欲減退
• 勃起不全

ただし、副作用が起こるのは全体の1～5％程度で、全ての人が発症するわけではありません。副作用が生じる原因として、服用する人の体質や年齢に影響されることが多いとされています。

AGA治療で副作用が起こりやすいのは以下のような人です。

• アレルギー体質の人
• 肝臓や腎臓に疾患がある人
• 薬を分解および排出する力が弱い人

AGA治療で副作用が起こる確率はゼロではありませんが、極めて低いといえます。副作用が心配で治療に踏み切れない人は、まずは無料カウンセリングで相談してみましょう。

・初期脱毛が起こることがある

AGA治療を始めて10日ほど経過した頃に、初期脱毛が起こることがあります。

初期脱毛とは、AGA治療の初期の段階で抜け毛が増えてしまう症状で、決して珍しいことではありません。

初期脱毛はAGA治療開始から3～6ヶ月の間だけに起こります。効果が出てきているサインでもあるため、過度に心配する必要はありません。

・治療を継続する必要がある

AGAは進行性の脱毛症で、継続して治療を受ける必要があります。そのためコンスタントに治療費がかかるデメリットがあります。

治療費がネックになる場合は、料金が安いクリニックを選び、一番安い予防プランから始めることをおすすめします。

AGA治療では薬代のほか、血液検査料や薬の配送料がかかることもあるため、事前にトータルでかかる費用を確認しておきましょう。

参考サイト : 包茎手術、薄毛治療など、男性の美容医療トラブルに注意！

AGA治療の副作用

AGA治療の副作用には、男性機能低下や肝機能障害、頭皮トラブルなどが挙げられますが、使用する治療薬や治療法によって症状が異なります。

もともと肝臓が弱い人やアレルギー体質の人は、治療薬が体に合わないこともあります。

ここからは治療法ごとに、起こり得る副作用について詳しくみていきましょう。

【内服薬による副作用】

AGA治療に使われる内服薬の主な副作用として、男性機能低下の症状がみられます。

内服薬による副作用は以下のとおりです。

• 性欲減退
• 勃起不全
• 精液減少
• 肝機能障害
• うつ
• 抑うつ

内服薬には、髪の毛の成長を止めて抜け毛を招くジヒドロテストステロン（DHT）を抑制することで、薄毛を改善する作用があります。

DHTが減少すると、体内の男性ホルモン量が全体的に減るため、男性機能が低下することがあります。性欲減退や勃起不全などが起こるのはそのためです。

また、肝機能障害によって食欲不振や吐き気の症状が起こることも。AGA治療薬は肝臓で代謝されますが、薬がうまく代謝されないことで肝臓に炎症が起こることがあります。

もともと肝臓に持病がある場合以外は副作用が起こる確率は低いため、過度に心配する必要はありません。このような副作用のリスクがあることだけは覚えておきましょう。

参考サイト : プロペシア（PROPECIA）（男性型脱毛症用薬）に関する注意喚起について

【外用薬による副作用】

AGA外用薬の主な副作用は頭皮トラブルです。

具体的な副作用として、以下のようなものが挙げられます。

• 頭皮のかゆみ
• かぶれ
• 赤み
• フケ
• 頭痛
• めまい
• むくみ
• 皮膚の突っ張り感

AGA外用薬を塗布した箇所は炎症しやすくなります。用法用量を守って使用しなければ、頭皮のかゆみやかぶれが起こることも。

その他には、頭痛やめまい・むくみ・皮膚の突っ張りなどの副作用も報告されています。ただし、外用薬では重篤な副作用の事例がほとんどなく、安全に使用できるのが特徴です。

AGA治療で用いられる外用薬は主にミノキシジルですが、ミノキシジルは内服薬(ミノキシジルタブレット)を処方しているクリニックもあります。
ミノキシジル内服薬は、国内で臨床試験が行われておらず未承認の治療薬ですが、発毛効果が出るケースが多いことから医師の判断で処方されることが多いです。
ミノキシジル外用薬は日本皮膚科学会のガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」で推奨度Aとされている治療薬ですが、内服薬は臨床試験が行われていないことから推奨度Dとされています。
ミノキシジルタブレットは外用薬よりも動機やむくみなどの副作用の発現率が高いと言われており、特に循環器系の疾患を持っている人の服用は注意が必要です。

【レーザー治療の副作用】

AGAは投薬治療以外にレーザーによる治療法もあります。

レーザー治療の副作用は以下のとおりです。

• 頭皮の乾燥
• 頭皮のかゆみ
• 頭皮の痛み

AGAのレーザー治療は、薄毛が気になる部分にレーザー照射し発毛を促します。頭皮の乾燥やかゆみなど、皮膚トラブルが起こる可能性がありますが、内服薬の副作用に不安がある人にはおすすめです。

また、男女ともに用いられる治療法で、育毛剤や他の治療との併用も可能。重篤な副作用はありませんが、気になる症状があればクリニックを受診しましょう。

AGA治療のデメリットの対処法

AGA治療には副作用が起こるデメリットがありますが、対処法さえ知っておけば少しでも不安を軽減できるでしょう。

AGA治療で副作用が起こった場合の対処法は以下のとおりです。

• 治療薬の量を調整する
• 他の治療薬や治療法を検討する

副作用が起こった場合は、速やかにクリニックを受診しましょう。医師の診断により、治療薬の量を減らしたり、薬の種類を変更することができます。また、治療法自体の見直しもできるため、気になる症状があれば医師に相談しましょう。

AGA治療には内服薬だけ使用することもあれば、内服薬と外用薬を併用するケースもあります。その他に、注入治療や植毛など治療法はさまざまです。

・治療薬の量を調整する

副作用が起こった場合は、医師の診察のもとでAGA治療薬の量を調整することができます。

薬の量と発毛量は比例するわけではありません。1人ひとりの症状や体質に合った処方が大切です。薬の量を減らしても症状が改善されない場合は、治療を中止しなければいけないケースも。

用法用量を守って使用することを前提とし、副作用など気になる症状があればクリニックを受診して医師に相談しましょう。

・他の治療薬や治療法を検討する

副作用の症状が改善されない場合は、治療薬の種類を変えたり、治療法そのものを見直す必要があります。同じ内服薬でも種類を変えるだけで、副作用の症状が軽減されることも。

AGA治療は長期的に継続する必要があるため、症状や体質に合った治療薬や治療法を見つけることが大切です。薬や治療法が体に合わないと感じた場合は、早めにクリニックを受診して医師に相談しましょう。

AGAを自力で治療するデメリット

薄毛が気になるけどクリニックを受診せず、自力で治療しようと考えている人もいるでしょう。ただし、自分で薄毛を改善するにはさまざまなデメリットがあります。

ここからは、AGAを自力で治療するデメリットについて詳しくみていきましょう。

・薄毛の原因がAGAではない可能性もある

薄毛が全てAGAとは限りません。AGAを診断するには、専門的な検査や診察が必要です。薄毛の原因がAGAでない場合は、治療を続けても改善されません。

具体的には円形脱毛症の場合、フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルを使用しても効果はありません。薄毛の原因に応じた治療法でなければ、時間やコストがかかるばかりで、症状が改善されることはありません。

薄毛の原因を特定するためにも、まずは専門のクリニックを受診しましょう。

・適切な治療が受けられない

AGAの投薬治療には、内服薬や外用薬を用いた治療法があります。薬の種類によって作用が異なるため、症状や体質に合った治療薬を用いる必要があります。

持病がある場合や、体質によっては使用できない薬もあります。

例えば、ミノキシジル内服薬には血管拡張作用があるため、不整脈や狭心症など心臓疾患がある人は使用することができません。

自分の健康状態を把握せず自己判断で治療薬を選ぶと、重篤な副作用が起こるリスクがあるため注意が必要です。

適切な治療を受けるためにも、クリニックを受診して医師から処方された治療薬を使用することをおすすめします。

・時間とお金を無駄にすることもある

症状に合った治療をしなければ、いつまで経っても効果が得られず、時間とお金だけが費やされてしまいます。

AGAは進行性の脱毛症です。時間の経過とともに薄毛が進むため、早期治療が大切です。薄毛が気になる場合は自己判断ではなく、早めにクリニックを受診して適切な治療を取り入れましょう。

AGAをクリニックで治療するメリット

AGAクリニックなら、厚生労働省で認可された安全な治療薬を処方してもらえます。また、治療経過を観察しながら、専門医から適切なアドバイスを受けられるメリットがあります。

ここからは、クリニックでAGA治療するメリットについて詳しくみていきましょう。

・安全な治療薬を処方してもらえる

AGA治療薬は個人輸入や通販サイトでも安く販売されています。ただし、個人輸入などで手に入る治療薬には偽物が紛れている可能性もあるため注意が必要です。

効果が出ないどころか、健康に害を及ぼすリスクも考えられます。単に安いからという理由で購入するのはやめましょう。クリニックで処方される安全性が保証されている治療薬なら、安心して治療を継続できるでしょう。

参考サイト : 国内未承認薬のいわゆる発毛薬の服用が原因と考えられる健康被害の発生について

・専門医からのアドバイスを受けられる

AGA治療は効果が出るまでに、平均して3～6ヶ月ほどかかります。個人差があるため、1年以上治療を続けて、やっと効果を実感できるケースもあります。

治療の経過によっては薬の量を調整したり、種類を変える必要性が出てきます。また治療法そのものを見直さなくてはいけない場合も。AGA治療は長期戦になるため、専門医のアドバイスを受けながら治療することが、改善への近道となるでしょう。

また、治療中に副作用が起こった場合でも、クリニックを受診して適切な処置を受けられる安心感があります。

後悔しないAGA治療のコツ

副作用などデメリットもあるAGA治療ですが、治療を受けるにあたって後悔しないコツを抑えておけば、快適に治療を継続できるでしょう。

ここからは、AGA治療で後悔しないために知っておきたい6つのポイントを紹介します。

・6ヶ月以上は治療を継続する

AGA治療の効果を実感できるまでの期間には個人差がありますが、通常3～6ヶ月ほどかかります。

早い人なら数ヶ月で変化を感じられることもありますが、6ヶ月以上かかるケースもあります。AGA治療は即効性のあるものではなく、長期戦になることを覚えておきましょう。

6ヶ月以上治療を続けても変化がない場合は、薬や治療法を見直す必要があります。AGAではない可能性もあるため、クリニックを受診して医師に相談しましょう。

・自己判断で治療を中断しない

AGA治療の効果がない、または薄毛が改善されたからといって、自己判断で治療を中断しないようにしましょう。

AGAは進行性の脱毛症です。自己判断で治療を止めてしまうと、更に薄毛が進む場合も。また、一旦症状が改善された場合でも、再び薄毛になる可能性があります。

AGA治療は長期的に継続する必要があります。副作用がつらい場合には、薬の量を調整することもできます。治療費が負担になる場合は、予算に合った治療プランを提案してもらうことも可能です。自己判断で治療を止める前に、医師に相談しましょう。

・クリニックで処方された薬を使用する

AGA治療薬は、個人輸入や通販サイトで購入するのではなく、必ずクリニックで処方してもらいましょう。

海外製の薬は安く購入できますが、偽物や粗悪品を掴まされるリスクがあります。効果が出ないだけならまだしも、健康被害を受ける可能性もあるため注意が必要です。

AGA治療薬は症状や体質に合ったものを使用しなければ、副作用が起こるリスクが高まります。安心して治療を継続するためにも、クリニックを受診して自分に合った治療薬を処方してもらいましょう。

・治療にかかる費用を把握する

AGA治療は保険適用外の自由診療になるため、治療費は全額自己負担となります。

AGAは長期的に治療を継続する必要があるため、途中で予算オーバーとなり治療を中断せざるを得ない人もいます。

計画的に治療を進められるように、トータルでかかる治療費について、あらかじめ把握しておきましょう。

クリニックによっても治療費は異なりますが、相場は以下のとおりです。

薄毛予防	3,000～5,000円/月
現状維持	6,000～10,000円/月
発毛促進	10,000～30,000円/月

薄毛の進行具合や治療期間によっても費用は変わってきます。治療費は契約前の無料カウンセリングで確認してみましょう。

できるだけ治療費を抑えたい場合は、オンライン診療対応のクリニックを選ぶのがおすすめ。また、ジェネリック医薬品なら同じ成分の治療薬でも、コストを抑えて購入できるでしょう。

・AGAの治療実績が豊富なクリニックを選ぶ

AGAクリニックを選ぶ際には、治療実績が豊富なクリニックを選びましょう。薄毛の症状は人それぞれで、最適な治療法も異なります。

治療実績が豊富なクリニックなら、1人ひとりの症状や目的に合わせて最低な治療プランを提案してもらえるでしょう。

治療実績や症例数はクリニックの公式サイトに掲載されていることが多いです。医師の経歴も併せて確認してみましょう。

・セルフケアも同時に行う

クリニックでの治療の他に、セルフケアを取り入れるのもおすすめです。

日頃の生活では、以下に注意して過ごしましょう。

• 栄養バランスのよい食生活
• 睡眠を十分に摂る
• 適度な運動を取り入れる
• ストレス解消法を見つける
• 過度な飲酒を控える
• 禁煙する
• 頭皮に優しいシャンプーを使用する

これらは頭皮環境の改善だけではなく、健康のためにも気を付けたい項目ばかりです。AGA治療と並行して、日頃の生活習慣も見直してみましょう。

AGA治療に関するよくあるQ&A

AGA治療を止めるとどうなる？

AGAは進行性の脱毛症のため、治療を止めると薄毛が再び進行する可能性が高いです。

AGA治療で発毛を実感できた場合でも、薬を止めると元の状態に戻ります。AGA治療はあくまで薄毛の進行を抑えるための治療です。

発毛を実感できた場合は、薬の量を減らすこともできるため、自己判断で薬を止めるのではなく、医師に相談しましょう。

AGA治療はどれくらいで効果が出る？

AGA治療は早ければ3ヶ月、一般的には6ヶ月ほど継続すると効果を実感できるケースが多いです。

効果の現れ方には個人差があるため、1年以上かかる場合も。また、効果を持続させるためには、治療を継続する必要があります。

AGA治療は子作り（妊活）に影響がある？

AGA治療は子作り（妊活）中の男性に影響がないとは言い切れません。

AGA治療薬には性欲減退や勃起不全の副作用があるため、性行為がうまくできない可能性があります。また、精子減少の影響で受精率が下がる可能性も考えられます。

ただし副作用が起こる確率は低く、全ての男性に当てはまるわけではありません。

AGA治療で副作用が起こる確率は？

AGA治療で副作用が起こる確率は全体の1～5％です。

AGA治療に限らず、医薬品であれば副作用が生じるリスクはあります。AGA治療を受けたいけど副作用が不安という場合は、メリットと比較したうえで治療を検討しましょう。

AGA治療薬は個人輸入しても大丈夫？

AGA治療薬を個人輸入することは推奨されていません。

個人輸入で安く手に入る薬には、偽物や粗悪品が混入しているケースが多く、健康被害の報告が多数寄せられています。

また、万が一重篤な副作用が起こった場合の救済措置を受けることもできません。AGA治療薬に限らず、医薬品は医療機関で処方してもらうなど、正規ルートで購入しましょう。

AGA治療は保険適用される？医療費控除の対象になる？

AGA治療は保険適用外で医療費控除の対象にもなりません。

ただし、円形脱毛症や脂漏性脱毛症など、健康に影響を及ぼす病気の場合は保険適用されるケースもあります。

AGAは自分では判断できないため、クリニックを受診して診断してもらいましょう。

治療薬は体に悪い？

AGA治療の内服薬は肝臓で代謝されるため、少なからず肝臓に負担がかかります。

軽度の肝機能障害の症状として、吐き気や食欲不振があります。副作用のリスクは極めて低いと言えますが、AGA治療薬を服用する場合は定期的に血液検査を行い、健康状態を確認することをおすすめします。